サバニと呼ばれる昔から伝えられる漁師舟の帆走技術を伝えようと二〇〇〇年に始まったサバニ帆漕レースも七回目を迎えました。今や、四十艇五百人以上の人たちが年に一度のレースを心待ちに、一年がかりでこのレースに備えています。年に一万人以上の人が移り住む、この島の魅力が、文化が、歴史・自然が、このレースに凝縮されています。
サバニとは、沖縄に古くから伝わる長さ五メートルから十メートル前後の舟のことです。語源もはっきり分かってはいませんが、古くから海の民の日常の足として使われていました。昔は帆をはり、櫓を舵に使い帆走していました。その帆走性能は目を見張るものがあり、このサバニは、東南アジアや、(宮本常一も彼の著書で触れていますが)遠くアフリカでも見られたようです。戦後、アメリカ軍の払い下げのエンジンを使い始め、帆走の技術も消えようとしていました。
沖縄サミットを控えた二〇〇〇年を前に「帆走」サバニの復活のレースが決まりました。二〇〇〇年六月二十五日、梅雨明けすぐの夏至南風をうけ、十六艇のサバニが、座間味島古座間味浜から那覇をめざしました。
今では、四十艇五百人以上の人が一年がかりでこのレースに備えています。
沖縄サミットを控えた二〇〇〇年を前に「帆走」サバニの復活のレースが決まりました。二〇〇〇年六月二十五日、梅雨明けすぐの夏至南風をうけ、十六艇のサバニが、座間味島古座間味浜から那覇をめざしました。
今では、四十艇五百人以上の人が一年がかりでこのレースに備えています。