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頑張れセーリング470日本代表!!

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セーリング470日本代表 最新情報スケジュール・関連情報
当サイトでは、ロンドンで活躍中のセーリング470日本代表(男子/原田・吉田組)(女子/近藤・田畑組)を応援しています。最新情報やレースのスケジュールを随時お届けします。

2012.8.9更新 【Vol.7】 470女子 決勝進出ならず 14位で五輪を終える   

8月8日。
本日の470クラス女子の2レースをもって、セーリング日本代表チームの全競技が終了となります。
この日が忘れられない日となってしまいました。

昨日出されていた、第8レースのブラジル艇からの抗議は、朝9時半から審問が開始されました。
その結果、残念ながらブラジルの抗議が認められ、近藤・田畑組は第8レース失格。
暫定総合順位の10位は幻となり、失格の21ポイントを課せられた結果、15位に修正されました。
本日の2レース、よほどの順位で上位に食い込まなければ、メダルレース進出は絶望的です。

天候は、朝方の雨もやみ、穏やかに晴れ上がりましたが、風は弱く、レース海面はのんびりと平和そのもの。
気持ちを切り替えて挑んだR-9でしたが、挽回できるスコアとはいかず、13位。
背水の陣を敷く近藤・田畑組、最終のR-10。もしトップをとっても、メダルレースへはボーダーライン。
しかし結果は8位。
総合14位が決定し、決勝メダルレースへの進出はならず、ここですべてを終了しました。

ここまで、快進撃を続けてきた近藤・田畑組。
波乱万丈の末に代表の座を獲得、苦手な要素を克服し、世界の強豪相手に堂々と渡り合ってきた原田・吉田組。
誰しも、こんな結果で幕が引かれるとは想像だにしなかったのではないでしょうか。
彼らが翻弄された『五輪の魔物』が、そこにあったのでしょうか?

近藤・田畑組にとっては、とにかくバッドラックに見舞われっぱなしのロンドン五輪と見受けられました。
しかし田畑選手は、「いえ。バッドラックでもないですよ。幸運でもないけど、運は平等にあったと思います。
自分たちにだって、ラッキーなことがないわけではなかった。
風をつかんで、後方からダウンウインドで何艇も抜いたりしたことも結構あったし。」と、運のせいにはしません。

ヨーロッパで開催された五輪らしく、辺りを見渡せば、荷づくりを終えた各国チームがどんどん引き上げていく。
まるで、いつもの遠征試合後のような感覚に見舞われます。

「そうですね。このいつものような感覚が良くも悪くも作用していたかもしれません。 この大会はオリンピックで、特別な試合なんですよね。通常の遠征試合なら、次の大会で頑張ればいい。
でも、オリンピックは後がない。ここで成績を出せなければ後がない・・・」と述懐する、原田選手。
「これ以上ないほどの恵まれた環境を与えてくれた会社にも、恩返しができなくて本当に残念です」 と悔しさをにじませていました。
戦いすんで日が暮れて、それぞれの思いは複雑です。

近藤選手、田畑選手、原田選手、吉田選手そして小松監督、お疲れ様でした。

そして、ロンドン五輪出場選手と監督に、惜しみない声援をいただいた皆様、ありがとうございました。



ロンドンオリンピック大会公式ページ | セーリング | スケジュール& 結果
http://www.london2012.com/sailing/schedule-and-results/

セーリング競技ダイジェスト映像(NHKオンライン)
http://www1.nhk.or.jp/olympic/sailing/index.html

2012.8.8更新 【Vol.6】 470男子最終日/470女子4日目

8月7日。
久しぶりに、朝から太陽が顔を出しません。時折、雨粒がパラパラと、顔をなでます。
470クラス男子、原田・吉田組は本日の2レースの結果、トップ10に入ればメダルレースに進出です。
しかし、昨日までの順位18位からの脱出は厳しいと言わざるを得ません 。
コースは男子、女子共にポートランドハーバー。風向は250度、7〜10ノット。

一昨日から、チーム・アビームには日本から駆けつけた家族や応援団が熱い声援を送ります。
しかし、残念がら原田・吉田組、思うような試合運びができず、苦しみます。
R-9=17位、R-10=15位と振るわず、メダルレースへの夢はついに叶いませんでした。
そして、初のオリンピック挑戦は総合18位(27参加国中)の成績で幕を下ろしました。

戦い終えてドックイン直後のコメントです。
まず、今の気持ちは?と聞くと、
原田選手。思わず、「うーん・・・」とうなって次の言葉が出てこない。そして、 「あっけなく終わってしまった。自分たちを囲む環境は、これほど整ったものはないというほど最良のものだったのに、結果が出せなかった。
自分の力を思い切り出せなかった悔いはあるのだが…、結局これが自分たちの実力なのだと思う」
吉田選手は、「今までやってきた練習の成果を、巧く試合には出せずに、終わってしまった。残念だ。敗因はそこにある。」

一方、予備日明けの女子、近藤・田畑組は残すところ4レースの本日で、メダルレースへ王手といきたいところでした。
しかし、本日2レース目のR-8で7位に着け総合10位と順位を上げたものの、ブラジルチームからプロテスト(抗議)が出され、暫定成績となってしまいました。
明朝の審問後、審判団の裁決が下されたところで確定となります。
最終日となる明日は、講義が却下され、晴れ晴れとした気持ちで、残された2レースを戦い抜きたいところです。



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2012.8.7更新 【Vol.5】 470男子4日目

8月6日。
先発スタートしている他のクラスは、そろそろメダルレース、或いは終盤に入ってきました。
470クラス女子は、本日は予備日でレースがありません。

470クラス男子、原田・吉田組は予備日明け、新たな気持ちで後半戦に挑みます。
コースは、ウエスト。風は235度〜255度。10〜14ノットはあるでしょうか。
R-7、R-8、いずれのレースも、第1上マークまでの第1レグだけみれば、誠に素晴らしい彼ららしい走りを見せます。
しかし、マークランディングを終えてランニングに入ったところから、まるで、別のチームかと思わされるように、スピード感が全くなくなります。
その結果、コース取りもままならず、迷走の挙句ずるずると後退していきます。

彼らの何かが、かみ合っていません。

「3レース目ぐらいからスタートも落ち着いて良くなってきたと思っていたのだが。クローズホールドのポイントもわからない様子だ。」と小松監督。苦悩の色が隠せません。
いつもの調子が取り戻せないことは、本人たちが一番堪えているはずです。
これがオリンピックの魔物なのでしょうか。

結局、21位と17位に終わり、総合順位を上げることは出来ず、18位と後退せざるを得なくなりました。
メダルレース圏内(10位以内)へ残るのは非常に厳しい状況です。

そして、余すところ2レース。

原田選手、吉田選手、
後はもう、ここで怯むことなく、胸のすくような壮快なレースを見せてください。



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2012.8.6更新 【Vol.4】 470女子3日目

8月5日。セーリング470クラスの競技は折り返し地点となりました。
男子は本日予備日。女子はR-5とR-6。
レースコースはウエストとノースと比較的岸に近いところのコースなので、岸辺はどこでも、観客で埋め尽くされています。
今日は日曜日。イギリスでは『スーパーサンデイ』と名付けたほど、金メダルが続出。

そのうちの一つが、イギリス・セイリング界の超スーパースター、ベン・アインズレーがフィンクラスで逆転優勝の結果、獲得した金メダルです。
獲得の瞬間を一目見ようと集まった観客で町は身動きできないほど、賑わっています。
見事金メダリストとなった彼は、オレンジ色の発煙筒をたいてショーアップ。こういう演出は抜群です。

さて、R-5、近藤・田畑組はリコール。
アグレッシブに攻めモードなのか、焦って緊張モードなのか、ちょっと心配です。
この頃の彼女たちは、スタートで大きく失敗することがあまり無いからです。
一時は20位、最下位に甘んじていましたが、その後追い上げ、なんとか10位にまで持ってきました。
しかし、追い上げるも試合に冴えがありません。結局11位のフィニッシュ。

R-6、レース途中で、風が大きく振れ、遂に中止、仕切り直しとなってしまいました。
しかも、風はどんどん弱くなっていきます。

好調の時も不調の時も、こういうリセットは何かに作用する場合があるのですが、何かがドラスティックに変わった様子はありません。
結果、9位でフィニッシュ。
10位に1ポイント差の総合11位。昨日落とした順位を、少しずつ取り戻しています。

女子は明日は予備日。男子のみレースが行われます。



セーリング競技ダイジェスト映像(NHK)
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2012.8.6更新 【Vol.3】 470男子3日目 | 470女子2日

8月4日。470クラスのレースが始まってから早くも3日目。
男子原田・吉田組は6レースを終えて明日は予備日です。
女子近藤・田畑組は、誰もが目を疑うような想定外のことが起きました。
仲良く、2チームとも14位となりましたが、それぞれ全く違った背景をもっているのです。

原田・吉田組、R-5は7位フィニッシュ。
スタートもよく、「昨日のR-4ぐらいから、少しずつだが良い時の状態に戻りつつある。」と、小松監督が言うように、
R-6も11位と無難にまとめ復調の兆しを見せました。
20位から14位と、こちらは上向きの14位。

一方、女子近藤・田畑組は、2日目R-3は思わぬ17位という不本意なスコアでの発進。
しかし、R-4は抜群のスタートだったそうです。
第1上マークに向かう彼女たち、すべての艇の前を横切ってトップに出ます。
すると、どうしたことか、あり得ないことが起きたのです。突然メインセイルハリヤードが外れ、メインセイルが落下。
これは、まるで突然、車のエンジンが止まったような状態です。
田畑選手は海の中へ放り出されます。

もう1度海の中へ艇を倒し、最下位になるのは覚悟の上で、取り付け直し、再びレースに復帰したのです。
数分のロスは取り戻しようもなく、20位でのフィニッシュでしたが、リタイアをせず、最後まで力いっぱい走り続けたのは立派でした。
小松監督「その点は褒めてやりたい・・・」
しかし人的ミスといえば言えなくもない。こんなことが起こるとは…。
誰もが目を疑いました。
しかし、何かトラブルが起きても二人協力し合い、素早く落ち着いて対処できるチーム力をつけたことは確かです。
昨日、総合5位だった順位は14位まで後退してしまいました。
同じ14位でも、こんなに違う背景が隠れていたのです。

明日からの6レース、ぜひ彼女たちらしい試合をして、この思わぬ落とし穴から脱却してほしいものです。



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2012.8.6更新 【Vol.2】 470男子2日目 | 470女子1日目

8月3日、青く晴れあがったウエイマスのオリンピック、セーリング海面。
海を渡ってくる風は冷たいのですが、陽の当たるところは、やはり夏。汗ばむほどになりました。
天候はちょうど一巡二巡したのでしょうか。このオリンピック開催中はずっと、そこそこの風が吹くようです。
470クラスが始まった昨日からも14〜16ノットの風が吹いています。
オリンピックに出てくるような、トップクラスの選手たちにとっては最高のコンディション。
実力が僅差のため、一度の失敗は取り戻せず、2度の失敗は命取りになりかねません。
そんな中、なかなか自分たちのパフォーマンスが出せない、原田・吉田組。
苦戦しています。

R-3、昨日と同じようなパターン繰り返し、ブローがつかめません。上から見ていると、とんでもない方向に舵を切ります。「そっちじゃない、そっちじゃない、すぐそこにブローが来ているのに」と思わず叫びたくなります。

R-4、聞こえたのでしょうか、第一上マークを3位で回りました。しかし、ダウンウインドで順位を落とします。
いつもならそこから追い上げ、順位を落とさずにフィニッシュとなるのですが、12位と惜しいスコア。
総合20位に甘んじています。後半の挽回に期待することにしましょう。
女子470クラスは男子と同じウエストコース。
岸辺には地元の人々が大勢、ランチと双眼鏡を持って観戦しています。
セーリングに対しての一般人の関心度は、残念ながら我が国よりはるかに高い。
その一挙手一投足がテレビで話題になるほどの、ベン・アインズレー。
ベッカム級のスーパーセーラーを輩出するイギリスのことですから当然かもしれませんが。
女子470クラスが始まると、観客が急に増えてきました。
近藤・田畑組は、いつもと変わらぬ様子、このくらいの風は大得意。
しかし、他の選手にとってもパフォーマンスを出しやすい風域です。

R-1は 9位と奮いませんでしたが、R-2はいつも通りの落ち着いたレース運びで、4位と健闘しました。
当初、総合6位と暫定順位が出ましたが、上位にいたイスラエル艇がポート・スターボのケースで失格になったため、5位に浮上しました。
昨年のプレオリで優勝した時も確か、初めこそ16位のスタートでしたが、じわじわと後半追い上げ、イギリスチームに逆転して金メダルを獲得しました。
このパターンが再びよみがえる可能性が無いわけではありません。
これからの試合が楽しみです。



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2012.8.6更新 【Vol.1】 セーリング470級男子1日目

8月2日 セーリング470級男子 原田・吉田組は、【レース1】:21位、【レース2】:12位の、総合17位で予選1日目を終えました。

あまり良い滑り出しとは言い難い初日でしたが、周囲から激励され、改めて心引き締めて明日からのレースを戦うことを誓いました。

「とにかく走りが悪い。悪い時の状態が全て出てしまった。2レース目、なんとかダウンウインドで、6位まで上がることができて、悪いながらも良いこともあったと思いたい。明日は今日の悪いところを引きずらない様に、しっかりと戦いたいと思う」と原田選手。

1レース目、風がまばらで、明暗分けた感じがあり、なかなか自分たちの走りができなかった様子の彼らでした。2レース目、今まで苦手意識があったダウンウインドで追い上げ、一時は6位で回航と彼らしい片鱗が見えたかに思えたのですが、12位にとどまりました。

「やはり、失敗が重なるというのは、平常心を失っていたのだ思う。明日からはいつも通りにやってほしい…」
と小松監督。

今日の470級女子はプラクティクスレース。男子の2レース目と同じ海面、ウエスト。
主要チームのうち、アメリカ、イタリアチームなどは出場せず、17艇のレースでした。
「最高のレースとは言えないが、それなりに、なんとかまとめたのではないか。悪くはない」
と小松監督。明日からの試合に期待できます。

他のクラスが低迷状態の日本セーリングチーム。重い空気が漂う中、どうしても、470クラスの男女に勝利の重圧がかかります。
特に、メダル候補の女子、近藤・田畑組には、大きな期待が寄せられているのですが、いつも通りに、平常心で戦ってくれればと、願うばかりです。



写真上段:レース1(男子)
写真下段左:レース2(男子)
写真下段真ん中:プラクティクスレースはパスして、陸から観戦の女子有力候補、イタリアチーム。
写真下段右:試合後、意外にさっぱりと自分たちを分析する原田選手。表情は明るい。